プロ棋士のキャンパスLIFE(廣瀬章人)

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早大卒プロ棋士のブログです
最終更新: 1時間 45分前

明日対局

土, 08/01/2020 - 11:17
明日は対局です。JT杯1回戦相手は高見七段。
本来であれば地方に移動しての公開対局が恒例になっていますが、昨今の情勢ををふまえABEMAスタジオでの対局が続いています。残念な限りではありますがいつの日かは無事に行われる日を願って盤上の戦いに集中したいと思います。
対局開始予定時刻は15時~でABEMAの中継や携帯中継もありますのでぜひご覧ください。

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対局結果

木, 07/30/2020 - 10:38
一昨日の棋王戦▲佐々木(勇)七段戦は角換わり腰掛け銀の将棋に。仕掛けてすぐに前例からは離れましたが、お互いの研究課題局面が一致していたようで比較的早い進行になりました。中盤の難所での攻防で自分の判断は難解な形勢と思っていましたが実際は苦しかったようで大局観が悪かったです。最終盤に水面下で王手角取りになる筋を佐々木七段は見落としていたようでしたが、実際はその筋が実現してもこちらの形勢が苦しかったようなのでツキがありました。実戦は銀をタダで捨てる手にうまく対応しピッタリ勝ち筋に入りました。

これでベスト8進出です。まだ先は長いですがまずはベスト4入りを目指して頑張りたいと思います。
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明日対局

月, 07/27/2020 - 10:14
明日は対局です。棋王戦挑戦者決定トーナメント相手は佐々木(勇)七段。
棋王戦は本戦が進行中で私としては初戦になります。例によって対局を指すのは久しぶりになるのですがここから棋王戦、JT杯、A級順位戦と後輩との3連戦になるので勢いに乗るべく頑張りたいです。

携帯中継


第3回Abematvトーナメントベスト4が出揃いましたね。優勝候補の永瀬二冠チームはやはり強かった・・・というよりも藤井棋聖の安定感が目立ちました。チームメイトに3勝してくれる人がいるのは頼もしいの一言です。それにしても3度の佐藤(天)九段ー増田(康)六段戦は完全に意表を突かれました。同じ相手に作戦を考えるにしてもせいぜい先手後手1回ずつしか想定しないはずなので作戦会議でも困ってた雰囲気だったように見受けられました。とはいえ内容は見応え充分で最後は増田六段が意地を見せたといったところでしょうか。本戦の1回戦で最終戦までいったのは結局1回だけだったので準決勝以降はフルセットになることも期待して観戦したいと思います。
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王将戦Monthly Live

金, 07/24/2020 - 10:37
一昨日の水曜日は取材と新聞解説の仕事で久々に連盟へ。合間の時間に関係者の方と雑談していましたがこれもかなり久しぶりで色々と情報も収集でき楽しい時間でした。話題の中心はやはり藤井新棋聖のことと叡王戦の連続持将棋についてが多く、公式戦で未だ持将棋の経験がない私にとってはちょっと想像のつかない出来事のように改めて感じました。昨日行われた第4局はチャンスを逃さなかった永瀬叡王が鋭く寄せての勝ちでしたがこの両者は手数が長くなる可能性が高そうなのでまだまだ予断を許さない展開が続きそうです(!?)。

明後日の26日(日)に将棋プレミアムの王将戦Monthly Liveという番組に出演します(13時~生放送)。先月が初回の新しい番組のようで内容としては王将戦二次予選の解説やゲスト棋士のトークコーナーということで質問も受け付けているのでたくさんのご応募お待ちしております。
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AbemaTVトーナメント結果

月, 07/13/2020 - 13:02
一昨日行われたAbemaTVトーナメント本戦一回戦は4勝5敗という成績で三浦九段チームに敗れる結果になりました。敗退してしまったというのもありますがせっかくの機会なので当日の心境や舞台裏など書いてみましたので興味のある方はぜひご覧ください。


本戦からルールが変わるということもあってオーダーをどうするかはチーム内でも考えましたが、我々で決めたことは初戦を青嶋六段でいくことと後手番を黒沢五段に託すことでした。フィッシャールールは先後の差がさほど関係ないように感じてはいますが作戦を準備する点ではやはり先手のほうが選択肢が広くやりやすいです。また黒沢五段によると後手番になると席の都合上対局時計が右側に置かれるのでありがたい、という終盤の叩き合いを見据えたコメントが頼もしかったです笑。

初戦の▲本田五段-△青嶋六段戦で敗れてからの2戦目に出るのは先後の関係もあって予定通りではありましたが、本田五段の連投はやや驚きでした。なぜ驚いたかというと実は我々のほうも初戦勝った場合に青嶋六段の連投を予定していたので戦略がかぶっていたことに驚きました。我々チームはこの作戦を「奇策」と呼んでいましたが今後この作戦は定番になるかもしれません。メリットとしてはいち早く緊張が解けていて勢いがあり連勝すれば有利になることでデメリットとしては早々に2局指すのでオーダーが読まれやすくなるところでしょうか。私としては2戦目にして序盤の正念場になりそうな一局でしたが、先手矢倉対雁木の将棋から相手のミスに乗じて優勢になり以下押し切っての勝利でまずは相手の勢いを止めることに成功しました。

次の出番が6戦目の予定で私としては小休止といったところでしたが3戦目、4戦目を落として1勝3敗になってしまったので5戦目の緊急登板も考えなくてはいけない状況になってしまいました。ただ3戦目に負けて悔しそうにしている黒沢五段に熱いものを感じたので結局5戦目を託すことに。三浦九段との連戦になりましたが見事にリベンジを果たしてくれたのでこの勢いは断ち切るわけにはいきませんでした。

2勝3敗で迎えた6戦目△高野五段戦は角換わり腰掛け銀の定跡形に。形勢はいい勝負が続いていたと思うのですが比較的まとまっている先手陣に対して後手陣は駒がバラバラでまとめにくく、実戦的に勝ちやすい局面にもっていけたのが勝因だったでしょうか。あとは丁寧な受け将棋の高野五段に攻めさせる展開にしたのも良かったかもしれません。比較的うまく指して快勝し3勝3敗に追いつくことができました。

7戦目を前に3勝3敗で並び、みんなあと1局残している状況は開幕局でも生じているのでなりやすい状況なのかもしれません。後手番の7戦目は予定通り黒沢五段を選択。本田五段相手に苦戦するかなと思いましたが結果はほぼ完封勝ちしてついに4勝3敗と逆転。8戦目の先手番は青嶋六段に託すことに。ここまで連敗で調子が上がらず落ち込み気味でしたが、我々の奮闘ぶりをみてやる気満々のように映ったので決着局になる願いを込めて送り出しました。相手は高野五段でまたしても同じカードが実現。よく見ると高野五段も後手番3局なのでこの辺も作戦が似ていたかもしれません。将棋のほうは四間飛車穴熊対左美濃の将棋でチャンスもありそうな将棋に見えましたが最後は際どく凌がれました。


そういうわけで最終局にしてリーダー同士の決戦、それに加えここまで三浦九段ー広戦戦はなかったので作ったような状況での対戦になりました。振り駒で後手番になり四間飛車穴熊を採用するつもりでいましたが、序盤でこちらが欲張ったばかりに急戦を見せられいきなり予定変更。堅くする余裕がないと判断してとっさに反応した駒組みがセンスなく大きな作戦負け気味の将棋にしてしまいました。形勢も時間もリードされる展開で形にならない心配すらありましたが、開き直ったら意外に難しかったようで終盤はなんとかチャンスの来そうな将棋になったと感じてはいました。最終盤三浦九段が残り少ない時間から寄せにきたのでこちらの玉は受けがないと即断してしまいましたが、実際は普通に受けていればおそらく千日手になりもう一局だったように思います。実戦は詰まない玉に王手をしてしまい敗戦ということで相手を信用してしまう悪い癖が出てしまいました。


午後5時から生放送していた番組も最後の将棋が終わったときには11時を過ぎていたようで、ずっと視聴していた方々、そして現場スタッフの方々には大変お世話になりました。最終戦までは個人負けなしで来ていましたが、そろそろボロが出ると言い続けていたのが現実のものになり、そしてその一敗でチームの敗退が決まってしまったところに大きく責任を感じています。特にこの日不振に終わり責任を感じていた青嶋六段に準決勝でリベンジの舞台を用意してあげたかったので最後はリーダーとしての力が不足していたかなと思います。やっぱりリーダーは勝負強くないといけません。
団体戦はやはり個人戦とは違いプレッシャーも大きかったですがこれほど他人の将棋を応援したことはなかったと思うので新たな楽しみ方というのを教えてくれました。当分は皆さん同様に視聴者としてAbemaTVトーナメントを楽しみたいと思います。


最後に、チーム大三元を予選からずっと応援してくださった方々ありがとうございました!そして最終戦に四間飛車穴熊をすると予告しておきながら結局組まず、期待してくださったファンの方々にはこの場を借りてお詫びいたします。大変申し訳ありませんでした。私自身もこの点と最後千日手に持ち込めなかったことは後悔していますので次の機会があればその時はご期待しておいてください!



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告知など

水, 07/08/2020 - 10:50
第3回AbemaTVトーナメントの本戦が先週開幕しました。ここから先は生放送になり、またルールも多少変わるということでどのような進行になるのか興味深く観戦していました。結果は一進一退の攻防の末にレジェンドチームの勝利に終わりましたが、対戦カードが重複しなかったことや最終戦の大熱戦など観ていて面白い展開になっていたように思います。今週11日(土)は三浦九段チームと広瀬チームの対戦ということで開幕戦に負けないような面白い内容にしたいです。


明日はいよいよ棋聖戦第3局です。実は最近藤井七段関連の取材をいくつか受けており、その一つが9日午後10時から放送のNHKクローズアップ現代+。取材内容としてはやはり去年の王将リーグ最終戦に関することで、この対局中のことを中心に聞かれたのでその一部が放送されるのではないかと思います。この番組が放送される頃には終局しているはずなのでどうなるか注目です。
また紙面では王将戦を主催しているスポーツニッポン新聞社で対局の内容を解説する記事を翌日に掲載する予定になっています。そちらもぜひお買い求めください。
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